
ルアーも好きだがアオイソメの餌での夜釣りも好きだ。しかし、気がつけば舞鶴以来ここ最近虫餌のタグイを買った記憶がトンとない、理由はルアーの方が七面倒臭い生餌の管理を考えない分最も手軽だと思っているのと最近頻繁に使用(愛用と言ってもいい)しているガルプの釣果が虫餌に逼迫していると気づいたからだ。ベストのポケットに入れておいて気が向いたら波止沿いをゆっくりコスリ歩けば魚が釣れるのだ、病み付きにならない理由など何もない。

蒸し暑くて眠れない夜がいやおうなしにキシミの激しい古い住居を折檻し、すっかり冷気の機能を忘れたこれまた古いエアコンのフアンの音が骸骨が笑うようにカタカタと部屋中をかけめぐるっている。もっと涼しくなるようにと付けた扇風機はエアコンから吐き出た温風を許容なく受け入れ、私を熱風地獄へと陥れる始末、今夜も汗にびっしょり濡れた体が何度も団子の粉をまぶすようにむなしい事務的な寝返りを繰り返すに違いない、そんな事を考えるだけでも夜釣りへの望郷がふつふつとこみ上げてくる、平林の貯木場へ来た理由はそれだけだ。魚が釣れるというのは「もしかして、もしかして」と言う希望を込めた二次的観測でしかない、釣れなきゃそれはそれでいい。しかしやはりトチ狂っているのかチヌ、キビレのたぐいならデイでもいけるかもと言うコソクな思いが心の奥底に潜んでいるから始末におえない、よせばいいものを逸る気持ちを抑えきれずまっぴるまにでかけたわ、バカが。
西波止の入り口階段。

12:00
釣り場へ着いて海を見ると出そうになったヘドをこらえた、水がないのだ、ド干潮で水が無い上に凶器のように体に突き刺さるむっとした太陽光線、じっとしているだけでも体中の水分が抜けていく、今この脱力状態で体に水をかけられたら悲鳴もあげず溶けるにまかせるに違いない。「かたつむりかわしゃ」くそ面白くも無い独り言を干潮で干上がりそうな海にむかってとりあえず投げた。夏場のこういうどうしょうもない光景はここでは普通なのであるが、涼しい夕方の満潮に向けた「魚が釣れる」水の動きを見るのもごく普通のここでの光景でもある。イラチを絵に描いたような私は暗くなるまで波止上で無駄な時間を弄ぶおおらかな気丈さなど持ち合わせてはいないが一応ビデオ向けにキャスティングシーンだけは撮った。しかしテスト的に投げたバグアンツが根がかり、ロストし再度リーダーこさえる気力もままならぬまま何だかアホらしくなって車に戻り夕方まで一寝入りする事にした。
階段上がってすぐの釣り場から北を望む、ここは小型のキビレが釣れる。

貯木波止、沖向きもいいが内向きの方が大型キビレやチヌが望める。

貯木にルアーひっかけないように注意。

バグアンツ


13時
いつものように車中で便所に巣くうカマドウマに脳みそを駒崩しの如くこそげ落とされる絶望的な夢を見て目が覚めた。あれから1時間しかたっていないではないの、眠りが浅すぎるのにもほどがある。あいも変わらず強い日差しの好天に恵まれすぎた外弁日和(そとべんびより)あぁ早く暗くならないかと呪文を唱えながら車外へ出てタックルの準備、あまりの暑さに立ちくらみ一閃、もたつくあんよと標的の定まらない目と指、ガイドに糸を通すにもひと穴ごとにスカくらう始末。じっとしているだけでもいやな液体が体から放出されてくる、ベストをしょいこむ踏ん切りもつかない初夏の暑さにまたエアコンギンギンに効かせた車内へ逃げ込んだ。「わしゃ一体何をしとるのか」とノタこいて再び浅い眠りに就いた。
貯木場西の平林大橋下。

ここからアクセス

16時前
二度目の目覚めで頭痛がしてきた「寝すぎたか」寝すぎたのだ。一日三回寝ると人間はどうなるか、四度も五度も飽きることなく何度でもお陀仏になるまで眠る事の出来る素晴らしい体が出来上がる、まっ私の場合のみだが・・・。
貯木場の釣り場へアクセスする橋を降りたすぐのころが私にとっての良型キビレの実績場である。まだ潮が満ちていないのでシモリがあらわになっている。生意気にも満潮の時合いに備えきっちりシュミレートを始めた。今この干潮時が平水ならトップでも食ってきそうだが、ここでの私の実績は満潮に向かっての潮の動いた時でしかない。
這いずりモンのルアーでゆっくりシモリをこつこつ乗り越えながら魚が喰らいつくまで根気よく攻めるのだ。


期待もないまま一投目、PEが底の情報をくまなく伝えてくれるが浅い上に澄んだ水に期待を込めるのはあまりにも節操がなさすぎる。「あかんな、やっぱり」とぼやきながら北にある通称関電波止の間際までワームをとっ変えひっ変えキャストしながら探り歩いた、キビレの喰いが立ってくるとどこでも魚がいれば喰ってくるのがこの釣り場のいいところなのだが今の水位でそれを求めるのは酷と言うもの。

18時30分〜19時30分
最初のポイントに戻っきた所で潮位がゆっくりとではあるが上がってきた。ボラがジャンプを繰り返し始め、徐々に魚の気配が濃厚になって来た。
一時間後の19時30分頃バグアンツに微細なアタリが出始めた。
中々乗らないのはルアーがでかすぎて尾っぽ部分しかかじられていないからだ、バイトを繰り返すキビレのサイズが小さいような気もする、ならばと伝家の宝刀GULP!の出番。
購入してからまだ実績のない甲殻系のサンドクラブフリーをセットし、放り込んでやったわ。
こやつがサンドクラブフリー
ジグヘッドはカルティバOHビーンズヘッド3/16、シンカー部は重めでフックが小さく太いのでチヌゲーにピッタリでバグアンツなどにもうってつけ。

20時

コツン、ギューンとティップをいきなり絞りみ右を左へと走りくさりやがった、合わせる暇も無いくらい一瞬の出来事であった。無理やりロッドを右斜め方向に煽って思い切り合わせた。満潮とは言え浅い釣り場、魚がかかると縦方向の底へは突っ込めないので仕方なく横方向へ突っ走るしかないのだ、合わせをくれてやった瞬間それが増幅されビンビンに腕がロッドが奔走される、魚が根(こん)をつき始めた時空気を吸わせ弱らせ無事ランディングした。45cmはある(メジャーを持っていないので玉網枠で推測)結構いいキビレである。
45cmぐらいの良型キビレ。重量感溢れる引きだった。

それから40分後バグアンツに変え、20cmあるかないかのキビレを釣ったのみだったが朝方の4時ごろまでアタリが続いた。やはり夜釣り(ナイトゲームと言うのだ・・・あぁ、しっているのね、ごめん!)は楽しい。何が楽しいって皆が寝静まっている間、思い切り周囲の目を気にせず暴れられるからだ、「やっぱり、夜やね、」と満足しながら家路についた今日この頃のボクチン。
バグアンツにきたキビレ20cmたらず。

こやつ。

このサンドクラブフリーはいい。決してキュウリのキュウちゃんではない。

今回の収穫はやはり何と言ってもサンドクラブフリーの実績を積んだと言う事。
おそるべし、GULP!
平林貯木場キビレゲーム2009の動画です。
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タグ:キビレ









