2008年06月21日

ドキュメントシーバス・なみはや大橋下【動画あり】

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「1+1=2か?」数年前こういう疑問が一部の進歩的ジャーナリストなどが各メディアなどで議論していた記憶があったと思う。「1+1=2か?」の疑問を大阪の一般庶民などに投げかけると「おま、アホか、にいにきまっとるやんけ!」」とひらがな言葉で馬鹿にして返ってくるのがオチだ。「1+1=2」は果たして「1+1=2」なのだろうか。
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闇に蠢(うごめ)き闇に埋没する二つの影があった。
好き好んで夜の波止に暗躍するのは二日間の猶予を与えても2の倍数すら言えないシンナー中毒のラリパッパ中学生か家人から家畜やべんじょこおろぎ以下にうとんじられ、さげずまされ、しいたげられている釣り人位か。私はなみはや大橋でディティールが曖昧な夜のシジマに向かってやがて来るであろう至福の時間の為に希望のキャストを延々と繰り返していた。


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なみはや釣行1日目
ネットで知り合った釣りブログを運営するK氏からシーバスが入れ食っていると言う情報は前日たまたまK氏の携帯へ連絡を入れたのが発端だった。なみはや大橋に夜釣りに来ていてシーバスの入れ食いの最中に私が電話をかけたのだ。リアルタイムで携帯片手に実況が始まったが、さすがに片手でのやりとりは覇気のないオナニーみたいに不可能で時折電話を切っての実況だった。「あっ!またアタリましたわ!またこちらからかけますわ!」と言う具合に。K氏も興奮していたが私も興奮していた。当然あくる日の釣行お膳立てが成立したのは言うまでもない。

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あくる日19時半頃から釣れ出すというK氏の言葉を信じたが、はやる気持ちを抑えきれず17:00に現場に着いた。やはりK氏も同様の考えですでに到着していた。「ええ海の色ですわ」K氏が堤上から開口、海を見下ろして言ったが私はその言葉の意味の所在を模索した。「ええ海の色ですわ」と言うのは魚が釣れる条件が整っていると言う意味なのかそれとも単純に海そのものの色を指して言ったのか。シーバスにしろチヌにしろ警戒心が希薄になる濁りと言う要素は不可欠だが今日の海を見ると潮の濁りが見られない。魚は不思議とよく釣るがどうやら釣りの事をあまり知らないようだ「釣れますよ今日は」とK氏が私を励ますように言葉を重ねたが、信じられなかった。ま、メインは夜釣りだから濁りは関係ないか。「1+1=2」はしょせん「1+1=2」なのだから。

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波止へ降りると前日K氏がシーバスを入れ食いさせた周辺の岸壁に横付けされたクレーン台船が鉄骨を吊り上げる作業をしていた。
台船から発せられるディーゼルエンジン音が耳にさわり、嫌な予感がした。シーバスが音を嫌って他へ分散する可能性もある。しかしバチ抜けシーズン、居着きではないまとまった群れの回遊性のシーバスがゴカイ類を荒食いするのなら何も問題ないのではないかとも考えた。夜釣りというやつは出来るだけ気持ちだけでもポジティブ方向へ持っていかなければやってられない。「1+1=2」は「1+1=2」以外ないのだろうから。


「にょろにょろ」にょろにょろにょろにょろといごく。10.5cm 9g
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まだ日が明るいのかルアーを投げても一向に反応がない。今の梅雨時期、バチ(ゴカイ類)を模したルアー「にょろにょろ」一本で十分だと思いルアーチェンジなど全くドタマにないまま8の字メソッドで際をかましたり〜のや沖にキャストしたり〜のを読けた。時折ボラのクンとした持っていかれるような軽いアタリが手に伝わる程度だ。

1+1=2ってか?
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日が落ち、あたりが薄暗くなってきた。時計を見るとすでに19:30を回っている。K氏がしきりに小首をかしげておじゃる。「シーバスはどこへいった」お互い同様の言葉を連発して波止を生前妻の浮気現場を見せられ浮気相手にわけのわからない五寸釘生えた硬い棒状のような物で延々と53回位休みなくぐちゃぐちゃぼこぼこに殴打され読け撲殺されたあげくぼろ雑巾のようになり、融資元の銀行から取引停止の憂き目に会い倒産して夜逃げ同然にとんずらした怪しげな会社から中元に送られた20年前の古カビ生えた湯上げタオルで幾十も巻きつけられ、スマキ状態で海に捨てられたあげく遺体を小魚にコズかれ読けカルシュームだけの体になった哀れな亭主の怨念まみれのユーレンみたいに西へ東へ右往左往。

にょろにょろにょろにょろ。
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K氏が20時頃波止の東あたりのトーフ付近で30cmにも満たないセイゴを釣り上げた。それを聞き再度東に移動して数投目、疲れてきたのか目測を誤り、あろうことか背後の工場敷地内に「にょろにょろ」が飛んでいった。回収不能と相成った。結局この日22時頃までシーバスのアタリがないままボーズで引き上げたがやはりこれでは共欲求不満で寝床に就けない、よせばいいものを懲りずに明日もリベンジ釣行決定。案の定、私はあくる朝仕事が終わるまで「にょろにょろ」のようにボーッと都会の狭間をウオブリングしていた。
やはり「1+1=2」は「1+1=2」なのだ。


際が狙い目だが日による。
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なみはや釣行2日目
やはり「1+1=2」は「1+1=2」のままで良いんだろう。
一人では心元ないのでまたK氏に電話を入れた。秘蔵のポイントに居ると言うので、そこで落ち合い、再びなみはや大橋下へ。
18時前に現地に着いたが曇天の空模様が気がかりだ。クレーン台船は今日は作業していない。


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K氏が「ええ海の色ですわ、釣れますよ今日は」と昨日言った言葉と全く同じ言葉を私の耳元にコピぺした、まだわかっていないようだ。私はうんざりした。前日同様明るい内はアタリのない時間が過ぎて、いよいよメインラウンドの夜に突入。しかし、19時半頃暗くなると同時に次第に風が吹き雨が降り出した。雨が大きらいな私は次第に本性の帰りたい症候が再発しはじめたがK氏が居る為グッと堪えた。一人なら絶対長居してはいない状況である。

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しかし、時間と共に雨風が強くなり気持ちがシーバスからナーバス(・・)へと傾き始めたがそれでも半分気を失いながらK氏から頂いた昨晩ロストしたのと同サイズの「にょろにょろ」で岸壁際や沖向きを丹念に探りを入れ読けた。東のトーフ付近を半分気を失いながらリトリーブしているとセイゴが手ごたえなしにHITした。30cmあるかないかのスモールサイズ、この付近、ライズがあるがこういったサイズのキッズの巣窟で、入れ替わり立ち代わりアングラーが入っている為ルアーにすれるのが早い。K氏のいるポイントへ一応報告がてら西へ移動。

このタックルに希望はある。
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ふと、クレーン台船の際が視界に入った。これまで回遊目当てのシーバス目当てで何の変化のない波止周辺ばかり狙っていたが居着きシーバス狙いに方向転換しょうと目論んだ。「1+1=2」は「1+1=2」が当たり前なのか?K氏に台船あたりを攻めるむねを告げ台船へ。

このハシゴの向こうに希望はあるのか。
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西側の角の台船と波止を結ぶ狭いロープの間をガシラの穴釣りの要領で「にょろにょろ」をにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろと垂直に落とし込んだ。底を取りゆっくりとデッドスローリトリーブ開始。水面近くまでルアーが上がってきた瞬間なみはや大橋からわずかに照らされた照明がヒラを打つかすかな銀鱗を捕らえた。「!」さらに「!」さらにさらに「!」額から雨とも汗とも判断不能な液体が雫となり、したたり始めた。「いた!」心ひそかに言葉を発した。サイズの判断はつかないが先ほどのセイゴよりは小ましなサイズだろう、ハネか?。船底から「にょろにょろ」を追ってきたのだ。
胸の鼓動が絶妙なシンコペイトでリズムを刻み始めた。「落ち着け、落ち着け、落ち着け、落ち着け」と私の背後霊が言っている。「もう一度落とし込んだら、く、食うだろうか」一度水面まで追ってきたのはルアーを見切ったのか、それとも食うタイミングをはずしたのか?「考えよか、考えまいか、考えよか、考えまいか」少しの間をおいて再び「にょろにょろ」をにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろと垂直に落とし込んだ。胸の鼓動が激しくなっていた。にょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろにょろ。
ルアーが底に到達した感触が手元に伝わった。「りりりりりーるまままま巻こ、りーる巻こ、石野真子、りーる巻こっと」と私はつぶやいていた。「何をぶつぶつ言っとるのかお前は」と背後霊がののしっている。リトリーブ開始。「ボボボボボクチン胸がはちきれそう」やがて水面から「にょろにょろ」がとぼけた顔をして上がってきた。「駄目か」と思った瞬間、きれいな筒状の輪が「にょろにょろ」を基点にボコッと現れ、「にょろにょろ」を咥え込んですばやく反転したのがスローモーションのように確認できた、同時にブルブルと言う魚の頭をふる感触が腕全体に感じ、思い切り合わせを入れた。「フッキング完了であります隊長」と存在しない背後霊にいった。やりとりを楽しもうと思ったが閉所恐怖症の人間が嘔吐を繰り返す位
狭いポイントの為トラブルを避けて思い切りロッドをためた後、強引に抜き上げた。「かる!」


ネットが映っているがネットの上にごぼう抜きした。
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大儲けを企み、全財産はたいて買った宝くじのスカをくらった後、体内に蓄積されていたであろうありったけの分泌液を放ちまくり口から泡を吹き、その後病院送りになって一生目が点になったままこの世におさらばした近所のしわくちゃばばあの生前の顔を思いだしたほど手ごたえなしにすんなり無抵抗でスーッと上がって来やがった、こやつは。「なんじゃこいつは」上がった獲物を見て気の毒なほど体高がないのが見てとれた。
K氏に見せると開口「いろ、わる!」そういえば全体的に黄ばんでおるが魚を釣った事には変わりない。「ものすご、いろわる!」とK氏が再び言った。
サイズは45cmしかないがあの渋い状況下で上げたのはアッパレと思わば思え。
「1+1=2」が「1+1=3」になった瞬間である。
その後2日連続でこのなみはや大橋へ通ったが、ついぞ、シーバスの顔を拝む事はなかった。


45cmあるが大高がなく軽かった。
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あくる日も釣行したがこの70cm近いボラが来たのみ。しかし、引きはものすごかった。
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その次の日も釣行したがワームで小さいアイナメが来たのみ。
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なみはや大橋の動画です。

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posted by マッK at 14:22| 大阪 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | ルアーフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして
大阪湾の貴重な釣り場情報として釣行前に利用させていただいております。できましたら淡路島までテリトリー拡大いただければ本当にありがたいです。
Posted by 関西電池保安協会 at 2008年06月23日 22:18
関西電池保安協会さんコメント有難う御座います。淡路島までテリトリー拡大をとのご要望でありますが、サイト立ち上げ当初は大阪湾の釣り場にこだわって紹介していたのですが、最近では別に足が赴ける程度の釣り場なら大阪湾にこだわることなくどこでも散策できればと思っております。淡路島も視野においてもいいですね、ずいぶん前、何度か釣行した過去がありますが様変わりしているでしょうね。一応考慮してみます。

※関西電池保安協会というのはユニークですね。
一瞬、TVCMの関西電気保安協会と思い、ドキっとしました。
Posted by マッK at 2008年06月23日 23:27
以前から、時々訪問させて頂いています。
(読み逃げでしたが・・・)
今日の更新を見てめちゃめちゃ応援したくなりました!!
がんばってください!!!!
Posted by ルカ at 2008年06月25日 17:20
ルカさんご訪問有難うございます。
読みにげでも夜逃げでも応援どんどんしてください、つけあがってのびる体質なもので。
Posted by マッK at 2008年06月25日 17:21
初めまして!
僕もこのページを拝見させていていただいて、6月24日に釣行しました。
僕は、青いそめの浮き釣りでしたが、3時間程で45cmまでを15匹釣りました。
トーフをすぎて、四角い囲いの一番奥では一時入れ食いになりました。
良い釣り場ですね^^
Posted by ノブ at 2008年07月02日 23:05
ノブさんご訪問有難うございます。
アオできましたか。丁度、潮や時間帯などが
マッチしていたんでしょうね。
しかし、この釣り場、穴場のようで昔からルアーマンに知られたところでかなりプレッシャーが高いとは思っていたのですが・・・・アオできましたか・・・時折ウキ釣りの方を見かけますが餌釣りもいいのですね。そーですかアオできましたか・・・・。私も今度機会があればアオで挑戦してみます。そーですかアオできましたか・・・・(・・)
ところでこの釣り場記事にはありませんが東西北と三方面でハネやチヌが釣れる所であります。探り歩いて釣果を伸ばすと言う楽しみもあります。おっしゃるとおり人の少ない、大事にしたい貴重な釣り場であります。
Posted by マッK at 2008年07月02日 23:44
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