2009年01月11日

若狭城山公園【動画あり】

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頭文字D PertW
前回はこちら
得体が知れないソイツは前のシルビアに道をゆずるように右へゆっくり移動しているように覗えた。そしてシルビアが野太いエンジンを低く響かせながら静かに前進したかと思うと一呼吸するかのようにまた静止した。「どうしたんだ?早くその場から離れたらいいのに」シルビアの前に遮っている物でもあるのだろうか?そういう挙動に見えた。私はシルビアから目をそらし得体の知れないソイツに眼を移した。ソイツはシルビアを呑み込むようにじっと見つめているようにも見えた。暫くしてソイツがゆっくり後方へ動いたように見えたその刹那、ソイツは僅かながら体を沈める姿勢を見せた。動物がよくとる威嚇行動に違いない、その次のソイツのとる行動は容易に予想できた、「やばいな」私はシルビアに迫るであろう確信的な危険を直感したが、時折まばらに濃淡に染まる霧に遮られ、その後の場面を伺い知る事が出来なかった。しかし・・・・「ボコッ!!」
薄霧に包まれた闇の中を鈍い音が響いた事は聞き逃さなかった、やはり車に体当たりしたらしい。
「ボコッ!!」間髪おいた2発目を聞いた時、はっきりソイツの行動がこの眼で確認できた。シルビアがその衝撃で左右に大きく揺れていた、同じ所を当てられた為に運転席側のドアが大きく窪んでいるのがヘッドライトで確認出来た。3発目を浴びる前にシルビアのタイヤが大きな軋み音を上げながら空転し、猛煙を放ちながら何かを避けるように大きく弧を描きながらその場を離れた。「?」やはり何かある、シルビアが離れたその場に霧に遮られながらも薄っすら何かが動いているのが確認できた、次第に背中がラジエーターを背負っているかのように冷たい汗で濡れてきた、「もう1匹いやがる!」

つづきは記事最下部へ

城山公園
駐車スペースから撮影
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明鏡洞
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明鏡洞などの勝景地がある城山公園の釣り場は公園内東南の高浜や和田浜の海水浴場に繋がる城山海水浴場か遊歩道から断崖を回り込む形へアクセスする磯場であるが、訪れた時国民宿舎「城山荘」北裏からアクセスする「塩土恵比寿神社」の遊歩道周辺へ行くのを忘れてしまった。というより先に城山海水浴場の付け根にあたる「事代恵比寿神社」方面から大きく回りこんで元きた道(出発地点)に戻った時に一時的に足がつってしまって散策を続行出来なくなってしまった。「塩土恵比寿神社」はアオリイカのポイントのメインスポットであるため自宅へ帰ってから後悔しっぱなしで、次回の再訪を心に誓っている次第であります。「事代恵比寿神社」から磯場へアクセスするのは階段のある断崖を降りなければならないが階段がある為そう難しくなく、すんなり降りれる。
「事代恵比寿神社」へのアクセス道である遊歩道。
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「事代恵比寿神社」の祠が目印
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小磯なので入れる人数も限られている。水深が浅いので小さい根魚しか釣れなさそうな雰囲気濃厚だがこんな所がいい穴場だったりするので一概に外見だけで判断するのは避けたほうがよい。しかし、やはりメインである「塩土恵比寿神社」周辺の方が水深もたっぷりあり釣れそうな感じがする。
「事代恵比寿神社」下の磯、普段は水深が浅い。
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海水浴場の浜が見える。
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磯なので滑らないようそれなりの装備を。
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断崖に造られた遊歩道が延々と続く。
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遊歩道から望む荒磯。
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公園内を猛禽類が飛び交う。
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国民宿舎前の駐車場。
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投げ釣りでは東南にある公園から一望できる城山海水浴場と鳥居浜海水浴場のサーフでのキス釣りがメインになる。シーズンも長く5月梅雨の中頃から11月頃まで楽しめる。
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公園である為トイレがあり、家族ぐるみでの釣行も安心。
駐車場はオフシーズンであれば公園に一番アクセス容易な国民宿舎「城山荘」の周辺にスペースがあり無料で停められるがシーズンになれば公園外の駐車場しかない。

訪れた時オフシーズンで合った為国民宿舎前の駐車スペースに車を停めた
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芝生のある公園から望む。
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公園前の浜。キスか何か釣れるのだろうか。
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この人達は「塩土恵比寿神社」へ向かった。
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透明感がある景色が駐車スペースから望めた。
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頭文字D PertWつづき
「牛乳を飲みなさい!」また、出掛けに見たTVCMが頭に浮んだ。「ケッ、こんな時に!」牛乳など飲まないでよかった。飲んだら最後、運転席が白いヘドに染まっていた事だろう。遠ざかるシルビアのタイヤ音を聞きながら「ぼくちんの番」を確信せざるを得なかった。緊張で胃がきりきり痛み、今にも吐きそうだし、ハンドルを持つ手が小刻みに震えている。バックで逃げようにも霧と闇に閉ざされている上に一歩間違えば谷にまっさかさま確実だ。「霧が濃くなっているし、このままでは、もし後続車が来たらそれこそ危ない」意を決せざるを得なかった。「行こう!」考えている余裕などない。硬直している足に生気を注入し、アクセルを踏み込もうとした時、間の悪い事に得体の知れないソイツが私の通り道を塞ぎ始めた。そして、霧のまにまに現れたソイツの全体像が見えてきた。「鹿だ!」真正面にヘッドライトがあたってようやく奴の正体がわかった。「しかもデカイ!」無造作に幾本にも伸びた枯れ木のような太い角が威光を放っている、真近にこんな大きな野生の鹿を見たのは初めてだ、こんな奴に体当たりされた日にゃ人間もろともスクラップ場行きだ。体のふるえの波長が大きくなり胸の鼓動が「おんでこ太鼓」の演奏頂点のように体中を揺さぶり始めた。「くそったれ、どけ!」車の中で大鹿に伝わる事の無い空しい怒号を浴びせ続けた。ヘッドライトに照射された奴の眼がギラギラ光っているのがいっそう不気味に思えた。「クラクションは奴に刺激を与えるだろうか?どの道、待っているのは地獄しかない、ままよ!」ハイビームを一閃し、クラクションを鳴らしながらアクセルを踏み込んだ。驚いたのだろうか一瞬奴は躊躇し、迫る私の車から逃げるように際に移動した。一気にアクセルを踏もうとしたが霧が一層濃くなり前がまったく見えなくなった。ヘッドライトをハイビームにすると光が霧に反射し余計それは顕著な現象となり前方の景色を遮る効果となっているのだ、そう気づきヘッドライトをローに切り替え、スピードを殺しゆっくり前進した。
大鹿が右側に来た時、前のもう一匹の鹿の全貌も見えてきた。「?」様子がおかしい。ブレーキを軽く踏み車を停めしばらく様子を伺う事にした。そして前方に現れた光景を目にし、驚愕した。鹿がうずくまっているのだ、もがいているようにも見える。「怪我をしているようだ」右足が赤黒い血で染まり痙攣をおこしている、しかも幼い子鹿だ、頭を左右に振り無言で苦痛を訴えている。道路におびただしい血痕が散らばっている様子もはっきり見えてきた。「車に当てられたに違いない」ケガレのない悲痛に満ちた幼い小さな目が私の脳髄に飛び込んできた。次第に胸が熱くなり、息がつまりそうな感覚になってきた、「大鹿の子供だろうか?」とにかく嫌な物を見てしまった。「シルビアが当てたのか?」いや、違うそんな様子はなかった、きっとその前に通った車と衝突したに違いない。その時右目に僅かながら脅威の片鱗が映りこんできた。「しまった!」大鹿が体を沈め攻撃態勢に移り始めていた。「くそったれ!」ありったけの力を右足に集中させ思い切りアクセルを踏み込んだ。前輪駆動である私の車のタイヤが空転し、急発進した。前の子鹿を避ける為右に大きく回り込み、猛スピードでその場から離れた。

しばらく走って安堵を得たが「何んちゅう夜や!」と車の中で何度同じフレーズを叫んだことか、それにあの小鹿の悲しそうな眼、数週間寝床でうなされるに違いない、どうあがこうがどうにもならない事だってあるのだ世の中には、山の中腹部を抜けた時、霧が幾分薄くなって来ていた事に気がついた。数分走った後広くなった道路の傍らに車を停め、後部荷室からタイヤ交換の工具を探し、手頃なスパナを見つけた。クソ並の脳みそはクソ以下の防衛策しか思いつかせない、「当座の武器になるか」そうつぶやき、スパナを助手席に置き、また車を発進させた。奴はいる、絶対どこかに停車してぶつけられたドアの確認をしているはずだ。しばらくして前方に道路左側傍らに停められたシルビアが見えてきた。案の定シルビアの持ち主が大鹿に無残にへこまされたドアを放心状態で見つめていた。私は「ニヤッ」としてシルビアの後ろに車をつけ、スパナを手に取り外に出た。シルビアの持ち主が近寄る私に気づき「無事やったか、あんた」と言った。見るとてっきり若者だと思いこんでいたそいつは白髪まじりの「おっさん」の範疇に十分属する人種だった。そのギャップに何だかおかしくなり顔をほころばせながら「あんたこそ災難やったな」と私は返事した。「ほんまやで・・・」とおっさんの範疇に十分属する人種が言いかけた時私の手に持つスパナを見るやいなや「わわわ、すんまへんでした!」と叫びながら脱兎の如く車に飛び乗り後輪を空転させながら猛スピードで走り去って行った。
同じ恐怖を味わった者同士、労をねぎらう為言葉を掛けようと思ったのに、もしもの場合(奴が逆上した場合の備え)を想定して用意したスパナはやはり逆効果であったらしい。しょせんクソ並の脳みそはクソ以下の防衛策しか思いつかせなかった証拠だ、「お里が知れるか?まっいいや、どうにもならない事だってあるのだ世の中には」と闇の中一人苦笑し、喉がからからに渇いていることに気がつき自販機を探した「牛乳、牛乳、」
頭文字D PertW終わり

若狭城山公園の動画です。
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アクセス。

大きな地図で見る
posted by マッK at 01:30| 大阪 ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | ルアーフィッシング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マッKさん、遅ればせながら明けましておめでとうございます、本年もよろしくお願いします。帰りの山道ってR173ですよね?
私もン十年前にスノーボードの帰りしなに2.5m位の高さに黄緑色に光る灯りを見つけて何やろうと思ってパッシングしてハイビームで照らしたら鹿が雄雌ペアで居てクラクションを鳴らして散らしたのを思い出しました。私の時は霧が無かったので良かったのですが霧が立ち込めていたら私も轢いていたかも知れません。福知山から篠山の辺りは鹿絡みの事故も多いみたいですから気を付けて下さいね。
Posted by jyukei at 2009年01月12日 22:49
jyukeiさん、こちらこそ遅ればせながら、あけおめです、お久しぶりですね。最近は谷川へは釣行なさっておられないのでせうか?
私、jyukeiさんの釣行報告だけが生きがいです、違うか〜!(^O^;)
さて、コメントにあった道程ですが確かに大阪から173号線は利用しましたが綾部の分岐点から舞鶴方面とは逆の由良川沿いに小浜、京都方面へ向かいますと山家と言う三叉路があります、そちらを北上すると福井の大飯へ突き当たります。記事は行きとは逆のその帰り道にあったエピソードを多少のデフォルメを加えてエントリィしたものです。
jyukeiさんのおっしゃるとおり京都や兵庫などの山道では頻繁に野生の鹿が出没し、農作物など深刻な被害を及ぼしているらしいですね。またおっしゃるとおり車と鹿の衝突事故も絶えないそうです、特に夜に頻繁に出没するようです。今回の件を教訓に夜の山道をできるだけ避けて日中に行き帰りを済ませたいと思っている今日この頃の私であります。しかし、あの小鹿の何ともいいようのない眼だけは一生忘れる事はないでしょう。
Posted by マッK at 2009年01月12日 23:35
マッKさん、お返事ありがとうございます。
私の目撃したのがR173だったのでてっきりその辺りだと勘違いしていました。
谷川港のページで12月の釣果報告を纏めて書いておいたので、また読んでおいて下さい日々、ベイトタックルを思考錯誤し過ぎて結局、プロックスのベイトリールとベイトロッドを買いそうなjyukei
Posted by jyukei at 2009年01月13日 21:22
jyukeiさん、釣果報告拝見いたしました、有難う御座いました。

>プロックスのベイトリールとベイトロッドを買いそうなjyukei

プロックスはコストパフォーマンスがいいので私も【三代目根魚権蔵】を愛用しております、これでチヌを釣ると面白いらしいです、チビレしか釣ったことないですが(^^)しかし、ベイトロッドってまさか【ブチヌキ】ではないでしょうね。チヌ、ぶちぬくつもりですか?それとも雷魚?バス?
Posted by マッK at 2009年01月13日 22:01
マッKさん、ご返事ありがとうございます
ベイトタックルは8月に富山の知り合いにボートに乗せてもらう予定なので欲しいなと思ってます。実は昨年、乗せて貰った時に石川県の氷見沖でツバスをケンケン釣り(短距離のトローリング)で釣らせて頂きました。その際、短い竿はネオバーサルULしか持っていなくてジギングも出来なくて難儀したのでジグもルアーも扱える竿を調べた結果ブチヌキに行き当たりました。因みに嫁はネオバーサルULにアロウズのララを付けて見事にツバスをGETしています。もう少し調べてから購入します。
Posted by jyukei at 2009年01月13日 23:28
やはり!
Posted by マッK at 2009年01月13日 23:36
真壁慎也ですしょうがくせです
つりはうまくなるにはどしたらいですか
Posted by 真壁慎也 at 2009年01月27日 21:43
真壁慎也くんこんにちわ、

>つりはうまくなるにはどしたらいですか

牛乳をのみなさい!
Posted by マッK at 2009年01月27日 21:48
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